2010年1月14日

[2010年の賃貸市況は]

@敷金・礼金 減少傾向へ
関東エリアにおいては、敷金・礼金の支払いが入居条件となっている慣習が数十年続いて来ました。しかし、ここ数年その設定も減少傾向となってきています。
(20年前)敷金・礼金共に2ヶ月、物件によっては3ヶ月。
(10年前)敷金2ヶ月・礼金1〜2ヶ月。
(現  在)敷金0〜1・礼金0〜1
特に千葉・埼玉においては、部屋探しユーザーの4割以上が、敷金・礼金0を希望しているとの事、今後は更に減少傾向へ加速する事が予想されます。
A賃料も減額へ
敷金礼金の減少と共に賃料も各地で減額が続いています、特に中心部(利便性の高い)東京では中央区、港区、渋谷区が特に目立っています、理由は、物件の増加と設定賃料が割高だった事です、特に高額賃貸物件では7割近くが減額をしており、それでも中々、思うようには決まっていないようです。景気の変動があり、半年から1年遅れて賃料相場が下がっています、景気と共に変動しないのが賃貸市況なのです。最近の傾向として、8〜9万円の部屋を借りていた人が、不景気による給与所得、賞与、住宅手当の減少により5〜6万円の部屋に住み替えをする現象が各地で起きています。
B更新料はどうなるの!?
昨今の京都、大阪の更新料無効裁判において、無効判決に各地で激震が走り、今後どうなるのか?!との話題で2009年を越しました、その動向に関してはまだ見守る事しかできないのですが、少なくとも更新料の額が増える事は無さそうです、不動産会社も契約書の約定を変えたりはしていますが、しばらくは従来通りの契約書に沿って進めていく事になりそうです。 
C空前の空室率
今や空前の空室率となっており、全国で約800万戸、空室率15%前後となっています、空室対策の方法も様々ですが、中々、物件によっては効果が出にくいようで、試行錯誤をしている様相です。
D家賃滞納の増加
景気の回復が見えない中、各地で家賃の滞納も増加しています、特に最近の家賃滞納は深刻で、本当に払いたくても払えない人や、払えるのに払わない悪質滞納まで、理由は様々です。一昨年の保証会社倒産から滞納が増え始め、今後更に増えて行きそうな勢い、まずは早期対応が肝心です。
E事業用(事務所・店舗・倉庫)賃貸物件の空室は更に深刻!!
商店街に面す1階店舗やオフィス街の事務所等の空きが非常に目立ってきています、ともに解決方法は難しく、ただ賃料を減額すれば決まる話では無さそうです、特にロードサイド店舗や大型事務所(100坪以上)は深刻です、空室を埋める為には今までの常識を払しょくするようなアイデアが必要となります。
文責:NPO法人賃貸経営110番 理事 森政行